ゴッホ絵画の盗難、美術館職員の関与が濃厚 エジプト
エジプト・カイロのマハムード・ハリル美術館からビンセント・ファン・ゴッホの絵画『ケシの花』が盗まれた事件は、美術館の職員が関与している可能性が高まった。 ハビブ・イブラヒム・アドリ内相は26日、「職員が盗難に関与したか、職員自身が盗んだことを指し示す状況証拠が多数ある」と、中東通信(MENA)に語った。 花瓶に生けられた黄色と紅色の花を描いたゴッホの「ケシの花」は、マハムード・ハリル美術館で8月、白昼堂々と展示ケースから持ち去られ、エジプトにおける文化財・芸術品のセキュリティー対策の甘さを露呈した。 捜査の結果、美術館では警備員の数を削減していたほか、防犯カメラのほとんどが作動していなかったことが分かった。同美術館には、ゴッホのほかにも仏印象派画家クロード・モネやピエール・オーギュスト・ルノワールなどの絵画を展示しているが、これらについても警報装置は作動しない状態だったという。 盗難事件をめぐっては、文化省の美術・絵画部門のトップらが、職務怠慢の罪で起訴されている。