メキシコで麻薬一斉捜査、過去最大の105トン押収

 メキシコ軍が18日、米国との国境を接するティファナの複数個所で麻薬の一斉捜査を行い、マリフアナ計105トンを押収した。米国での末端価格は3億4000万ドル(約285億円)とされ、軍当局によれば、メキシコ国内では過去最大規模の摘発となった。  

 重武装した軍兵士らが行った今回の捜査で、当局は麻薬密売容疑で11人を逮捕。住宅や停車中のトラックなどから、麻薬が入った茶色や銀色の包み約1万個を発見した。これらの麻薬は過去数カ月にわたってメキシコ全土から集められ、米国に密輸される予定だったという。

 メキシコから米国への麻薬密輸をめぐっては、オバマ米政権も取り組みを強化しており、ナポリターノ米国土安全保障長官が先にサンディエゴを訪問して、麻薬組織の一掃を強調したばかり。

 メキシコでは、カルデロン大統領が2006年に麻薬組織掃討を掲げて以来、約3万人が死亡しており、「麻薬戦争」に対する当局の取り組みに国内外からの風当たりも強まっていただけに、今回の一斉摘発はカルデロン政権にとっては一定の浮揚材料となりそうだ。

<2010/10/18/ロイター>